工学院大学(学長:伊藤慎一郎、所在地:東京都新宿区/八王子市)の鈴木敏彦教授(建築デザイン学科)は、イタリア文化省や同国政府観光局などと企画した入館料無料のオンラインミュージアム、「地中海の中心に浮かぶ島 サルデーニャの建築と文化展」を2021年10月11日(月)から開催し、ミュージアム館長として携わります。
ヨーロッパ屈指の高級リゾート地としてにぎわうサルデーニャ島は、これまで島全体の特徴が日本に紹介される機会はあまりありませんでした。 展覧会では、現地の建築家と博物館の協力を得た一ヵ月にわたる徹底した現地取材を通して、サルデーニャ島の文化や建築、芸術に焦点を当てた本格的な映像展示を行います。19日の基調講演では藤森照信特任教授(建築学部)が登壇し、世界遺産ヌラーゲ遺跡やその墓地に見る巨石文明について講演します。
現地取材の内容は、2020年に刊行された書籍「NICHE(ニッチ) 07 地中海の中心に浮かぶ島、サルデーニャへ!」(工学院大学建築学部同窓会NICHE出版会編)に収録されており、展覧会は同書籍のコンテンツを拡充して開催されます。NICHEは建築とデザインの変遷を記録し、これまで計7巻発行していますが、企画展示が行われるのは今回が初めてです。
書籍刊行当初は日本で展覧会を実施予定でしたが、新型コロナウイルス感染拡大の影響を受け、オンラインミュージアムを開設することになりました。サルデーニャの登壇者は現地からの中継で講演します。
公式サイトは10月11日(月)より公開されます。展覧会後、オンラインミュージアムは常設展示として継続される予定で、日本にいながら日常を忘れ、サルデーニャ島の美しい風景と文化に触れる貴重な機会を提供します。
・本展について (鈴木敏彦 / 工学院大学教授、日本サルデーニャ・オンラインミュージアム館長)
・サルデーニャの建築・文化 (エミリアーノ・カッペリーニ / サルデーニャから登壇)
・サルデーニャの水の信仰 (陣内秀信 / 法政大学特任教授)
・ヌラーゲ遺跡や墓地にみる巨石文明 (藤森照信 / 工学院大学特任教授)
・サルデーニャと日本について (ジョヴァンニ・ピリアルブ / 日本サルデーニャ協会会長)
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工学院大学建築学部同窓会NICHE出版会 より2014年から刊行されている冊子。「大学の知的資源やネットワークを生かして社会に貢献する」という理念を掲げ、徹底した海外取材を通じて、建築とデザインの変遷を記録。日本および取材国の大学の研究者や博物館の学芸員に寄稿を依頼し、ニッチな話題を掘り下げている。これまで、台湾やヨーロッパ、工学院大学建築学部生がハイブリッド留学®で訪れるイギリス・カンタベリーなどを特集している。
■紹介サイト:http://www.atelier-opa.com/opapress.html ※一部内容を公開しています
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